金融危機は世界経済にどれくらいの損害を与えているのか。金融工学の権威で、ノーベル経済学者のマートン教授は最悪50兆ドルの富が失われると見ている。
政府による緊急保証制度拡充をきっかけに、金融機関が中小企業融資を積極化させている。中小企業には朗報だが、安全で楽な融資は金融機関のモラルハザードを招く恐れがある。
今回の金融危機を巡っては3つの間違った通説が流布している。ウォール街悪玉説、資本主義終焉説、そして米国に比べれば日本はまだましとする“相対的”楽観論である。